気になるあの美容成分…違いや特徴は?
星の数ほどたくさんあるスキンケア商品やメイクアイテムに含まれている美容成分…。
私たちがよく目にする美容成分には一体どんな効果があるのでしょうか?
スキンケア商品を選ぶ時に、いろいろなものがありすぎて「何となくこれがいいかな」と選んでいませんか?
似たような美容成分がたくさんありますが、お肌の症状やどういう肌トラブルを改善してくれるかを知ることが大切です。
多く含まれている美容効果は、シワ改善・たるみ・うるおいですが、実は少しづつ違いがあります。
では、どういう症状の時にどんな美容成分を選べばいいのでしょうか?
30代、シワ・たるみが気になる「コラーゲン」
コラーゲンは、骨・皮膚・腱などを形成する必要なたんぱく質です。
コラーゲンは皮膚の内側にあり、細胞と細胞を繋げる役割をし劣化すると細胞同士がくっつかずに、たるみ・シワができやすくなってしまいます。
効果
肌のたるみ、ハリをアップ
コラーゲンは、30代から減少するといわれています。
さらに40代で60%、50代で50%以下まで減り、コラーゲンを補っても骨などの部分にも必要な栄養素なため、肌に効果が効果を感じられない人も。
しかし、30代の場合コラーゲンが急激に減少していないのでシワやたるみが気になり始めた時に補えば効果を感じることができます。
また、血圧上昇予防や関節などの老化防止などの健康が気になる方におすすめです。
コラーゲンは食事でも補うことができます。
シワ・たるみの改善には1日10gほどのコラーゲンを摂るといいと言われていますが、毎日コラーゲンを含んだ食事を食べるのが難しいのであれば、サプリメントで補うといいですよ。
コラーゲンは分子が大きいので肌に浸透しにくく、コラーゲンをナノ化することで分子を小さくして浸透を良くしたスキンケアを選ぶと効果がアップしますよ。
乾燥によるシワ・たるみに「プロテオグリカン」
プロテオグリカンは、鮭の軟骨に多く含まれており、とても保水に優れた成分です。
ヒアルロン酸やコラーゲンと同じ細胞組織を繋げる役割をします。
プロテオグリカンは、上皮細胞増殖促進作用(EGF様作用)といって肌の細胞が新しく生まれ変わるのに重要な役割がプラスされます。
効果
ヒアルロン酸の産生促進、コラーゲンの産生促進
ヒアルロン酸やコラーゲンが増えると、肌の水分量が高くなり肌にハリが出てきます。
また、ベッドのスプリングのばねの弾力のような役割をするので、EGF様作用で常に細胞が再生されるとプロテオグリカンの弾力で、肌のハリが続くようになります。
老化によるシワ・たるみには「プラセンタ」
プラセンタとは、お母さんのお腹で赤ちゃんが育つために必要な栄養や成分が入っている「胎盤」のことを言います。(スキンケアなどのアイテムに使用されているのは、豚・馬の胎盤が多く使用されています。)
プラセンタには、ヒアルロン酸、コンドロイチン、コラーゲン、アミノ酸といった美容成分が入っています。
効果
老化防止、シワやシミの改善、更年期障害の緩和、体調不調などの緩和
細胞を活性化させる働きがあるので、老化によるシワやたるみを改善したい方におすすめです。
注意したいのが、安全性を考えて何から抽出されているのか、プラセンタエキスがどのくらい配合されているかをチェックして選ぶようにしましょう。
肌の質感・弾力が気になる「エラスチン」
エラスチンはとても弾力があり弾性線維と言われています。
血管・皮膚・靭帯のような部分に多く含まれていて、コラーゲンは細胞どうしを繋ぐ役割をしていますが、エラスチンは繋いだコラーゲンを束ねる役割をもっていて、コラーゲンを束ねることで肌にハリ・弾力がある肌になります。
効果
肌の透明感、化粧のノリ、化粧崩れがしにくい
またエラスチンは、サプリメントでも補うことができるのでバストアップにも効果があるといわれています。
肌の乾燥が気になる「ヒアルロン酸」
ヒアルロン酸の保水力は1gで約6リットルの水分を保持できる、スポンジのような役割をもっています。
人間の体のヒアルロン酸は加齢とともに減少し40代では赤ちゃんの半分、60代になると4分の1まで減ってしまいます。
ヒアルロン酸が減少すると肌の潤いや弾力が失われてしまいます。
効果
肌の乾燥予防、潤いアップ
肌の水分が失われると肌が固くなりごわついた肌になってしまいます。
ヒアルロン酸を含むスキンケアが数多くあります。とくに化粧水にはヒアルロン酸配合のものが多く、肌がしっとりするのでぜひ取り入れてみて下さいね。
敏感肌で肌の乾燥が気になる「セラミド」
コラーゲン、ヒアルロン酸に多く含まれているセラミド。
セラミドは肌の表面にあり外的刺激から肌を守る役割をもっています。
セラミドが不足すると、バリア機能が低下することで、肌荒れ・かゆみ・炎症などの症状が出てきます。
バリア機能が低下し、肌が敏感になりその状態が続くと敏感肌や乾燥肌になることがあります。
効果
肌のキメを整える、外的刺激から守る
また、炎症・かゆみなどの症状も緩和してくれます。
セラミドは食事で摂取できるのですが、1日にお米20杯ほどの摂取が必要と言われています。
食事では1日の必要な摂取が難しいので足りない分はサプリメントで補うといいですよ。
特に敏感肌の方は、スキンケアだけではなく合わせてサプリメントでのケアもおすすめです。
美容・健康面も合わせたい「コエンザイムQ10」
コエンザイムQ10は、人間のエネルギー生成に必要な成分です。
皮膚・脳・臓器などが正常に働くにはコエンザイムQ10が必要になります。
しかし年齢と共に減少し、20代をピークとして40代では70%まで減少してしまいます。
効果
疲労回復、生活習慣病予防、心臓病予防、美肌効果
また、体の細胞を活性化するので抗酸化作用もあり、シワやシミ予防にも効果があります。
サプリメントで補うこともできますが、美容または健康の目的別で選ぶ必要があります。
紫外線などのシミやしわ・美白「フラーレン」
今、最も注目を集めているフラーレン。
フラーレンは抗酸化作用がとても強く、抗酸化力はビタミンCの172倍と言われています。
シミやしわ、くすみを引き起こす活性酸素を吸収・除去し、肌のターンオーバーを活性化させます。
効果
くすみやシワ防止、肌本来のバリア機能を回復、メラニンによる色素沈着防止、コラーゲンの増加促進、お肌のハリをアップ
また、フラーレンは紫外線やストレスで壊れやすいほかの抗酸化成分と違い、持続性や効果が長持ちするという優れた特徴をもっています。
とくに、ビタミンC誘導体やビタミンCと配合されているものは美白効果がとても高いので注目です。
あれこれと美容成分をとりこんでいては、せっかくの効果が半減してしまいます。
今の自分の肌には何が必要かを知り、自分に合った美容成分を選んでくださいね。